チューリップ畑

響-ひびき-の原点

 株式会社一心の常務取締役兼、パソコン教室『響-ひびき-』開設者の森はる美は、幼少期から仏法者である父に連れられてお寺に行くことが頻繁でした。

 高校3年の冬、「お寺に集まるおじいさん、おばあさんが話を聞くときは身を乗り出して真剣なまなざしであることと、座談の席でのまろやかな物腰と笑顔」を感じて驚きました。その映像は胸の奥にずっと離れないまま、幼少期から志していた看護師になりました。

 癌末期の方が多かった内科病棟、うつや認知症の方も多かった精神科病棟、デイサービス・訪問看護での勤務経験後、主人が経営する株式会社森住建を手伝うことになりました。そこでも一番関心があったのは「住宅改修」でお年寄りの方とかかわることでした。

 家庭では、10人家族の中でにぎやかな毎日でした。大正10年生まれのそれはそれは元気で力強かった大姑さんは、畑仕事と漬物づけの名人で毎日をコツコツとそしてイキイキと生きてみえました。ある年、家族が「漬物をつけるのはもうやめな。危ないからな。畑も私らがするからいいよ。」と伝えました。漬物つけと畑という『仕事』を無くした大姑は見る見る間に認知症が発症し、進行していきました。

 『楽しいこと』と『仕事』は裏表であり、それを無くすと生きる意欲を無くし、時にはどんなに元気な人でも認知症になることもあると目の当たりにしました。

 2011年、リハビリデイサービスを立ち上げたのは、認知症問題が日本でも取りざたされ始めた時期でした。リハビリデイサービス「レッツ倶楽部いけだ」には、認知症の方も通って運動による進行予防に努めてみえます。

 2013年、次に私にできることは認知症予防だと考えて「パソコン倶楽部レッツ」を立ち上げ認知症予防を看板に掲げて運営を始めました。「認知症予防」を意識した生徒さんを集めようと2年間取り組んできましたが、生徒さんの数は減る一方でした。

 2年間経ってやっと、「認知症予防」を掲げた教室に人が集まるはずないと気が付きました。きっかけは紹介されて見学に行った滋賀県の教室でした。そこの教室は24席が常時満席でした。中高年の方たちが真剣な顔でパソコンに向かい、別空間に設けられた休憩室では和やかな談話がありました。それは高校3年の時にみたお寺での風景と同じでした。

 2015年6月、「真剣に学び、取組み、休憩時間には人との語らいが持てる場」を作りたい、そういう形で認知症予防になるパソコン教室を作りたいと決意しました。

 現役を引退してからでも、人は「イキイキ生きたい。難しいことや初めて知ることに挑戦して、学ぶ喜びを感じたい。家に閉じこもらずに人と話がしたい。」この当然の欲求を満たせるよう『パソコン教室-ひびき-』を立ち上げました。


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